イエギク 家菊 (Chrysanthemum × morifolium)
中国原産。観賞用に栽培されるキクの総称。花期は10~12月。
キクの分類
大菊(一輪菊)
花の大きさが20cm前後で、中央の一輪だけ残して周りのつぼみを摘蕾する。「三段仕立て」、「ダルマづくり」「福助づくり」などにして楽しむ。
厚物
多数の花弁が中心に向かって盛り上がったもの。花弁に起伏がなく整然と並んだものが良いとされる。
厚走り
厚物の花弁の下に長い花弁が走るように垂れさがったもの。
管物
花弁が管状となり、直線的に放射状に伸びたもの。外側の花弁はしだれて先が丸まり、それを玉巻と呼ぶ。管弁の太さでさらに太管、細管、針管に区分される。
一文字(御紋章菊)
天皇の「菊の御紋」のように、平らな花弁が一重で並ぶ。花弁の数は14から16枚程になるが、御紋と同じ16枚が理想とされる。
大つかみ
花の上部が手でつかんだように見えるもの。走り弁が下部につく。
中菊
花の大きさが10cm程度で、花びらが平らなもの、管状のもの、さじ状のものがある。「仏花」などに使用される一般的な実用花や、洋菊(ポットマム)などが含まれる。その他江戸時代から続く「古典菊」もこの区分に入れられる。
小菊
花の直径が5cm弱で、枝分かれして小さな花をたくさんつける。つぼみは摘蕾せず、「懸崖仕立て」や「菊人形」などに用いられることもある。
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