ツルレイシ(蔓茘枝)、ニガウリ、ゴーヤー(Momordica charantia var. pavel)
標準和名の「ツルレイシ」は、イボに覆われた果実の外観と、完熟すると仮種皮が甘くなるという2つの形質が、ムクロジ科の果樹であるレイシ(ライチ)に似ていることに由来する。つまり、蔓性の植物体に実るレイシの意味である。果肉が苦いため「ニガウリ」とも呼ぶ。農学・園芸学ではツルレイシを用いることが多いが、生物学では近年ニガウリを用いることが多い。九州・南西諸島各地に地方名がある。沖縄県では沖縄本島(首里・那覇方言や今帰仁方言など)で「ゴーヤー」、宮古列島(宮古方言)で「ゴーラ」、八重山列島(八重山方言)で「ゴーヤ」と呼ぶ。九州では「ニガゴリ」又は「ニガゴーリ」と呼ぶ地域もある。鹿児島県奄美大島では「トーグリ」、鹿児島県本土や長崎県諫早地方では「ニガゴイ」と呼ばれ、諫早地方では「ニガウイ」の名称も併用される。
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