ケイトウ (鶏頭 Celosia argentea)

原産地はアジア、アフリカの熱帯地方と推定され、日本には奈良時代に中国を経由して渡来した。かつては韓藍(カラアイ)と呼ばれていた。花の色は赤や黄色を基調とするが、橙、紫、ピンクなどさまざまな色の園芸品種がある。栽培にあたっては移植を嫌うので直蒔きする。種は嫌光性で、日光の当る場所では発芽しない。アルカリ性の土壌を好み、栽培は簡単である。花穂の形状の異なる羽毛ケイトウ、久留米ケイトウ、トサカケイトウなどの系統がある。
花と葉はアフリカと東南アジアで食用とされている。日本でも食用植物として栽培されていた時期がある。朝鮮では穂粒を豚の餌にしている。根や茎は干した後にいぶしてネズミ除けに用いられる。