タンポポ、蒲公英  (Taraxacum) 

日本語では古くはフヂナ、タナと呼ばれた。タンポポは鼓を意味する小児語であった。江戸時代にはタンポポはツヅミグサ(鼓草)と呼ばれていたことから、転じて植物もタンポポと呼ばれるようになったとするのが通説であるが、その他にも諸説ある。
英語名のダンディライオン (dandelion) はフランス語で「ライオンの歯」を意味するダン=ド=リオン (dent-de-lion) に由来し、これはギザギザした葉がライオンの牙を連想させることによる。また綿毛の球状の部分を指し blowball ともいう。現代のフランス語ではピサンリ (pissenlit) というが、piss-en-litで「ベッドの中のおしっこ」という意味である。これはタンポポに利尿作用があると考えられているためである。