庭の梅2(紅 ジャムの元)
紅梅色(こうばいいろ)とは、早春に咲く紅梅の花の色のようなやや紫みのある淡い紅色のことです。色名の由来は文字通り紅梅の花の色から。
『紅梅色』はキク科ベニバナを用いた紅花染の一種で、その色の濃さにより『濃紅梅 こきこうばい』『中紅梅 なかこうばい』『淡紅梅 うすこうばい』などのバリエーションがあります。ただ、文学においての『紅梅』といえば主に『中紅梅』を指しました。また襲 かさねの色目の名でもあり、「表・紅色、裏・蘇芳 すおう」を配しかなり強い赤を表現しています。
また江戸時代後期の『貞丈雑記』には、紅梅色はかつて『桃色』に近い色であったが、近年は黒っぽい『紫紅色』のこととなっていると記されており、江戸期には濃い紫紅色を紅梅色と呼んでいたことが分かります。
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