大雪 次候 熊蟄穴 くまあなにこもる 熊が冬眠のために穴に隠れる

ビワ、枇杷 (Eriobotrya japonica)
ビワの葉(琵琶葉)には咳を鎮めたり、痰を除いたり、胃を丈夫にしたり、体の余分な水分を排泄したりする作用があり、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という漢方処方にも配合され、鼻づまりの解消や鼻の炎症を鎮めるために用いられます。
また、民間的にはビワの葉を煎じた汁を皮膚炎やあせもに湿布したり、浴用料として用いたりします。江戸時代には、ビワの葉にカッコウ、木香、呉茱萸(ごしゅゆ)、肉桂、甘草、莪朮(がじゅつ)などの生薬を配合した「琵琶葉湯」が暑気払いに用いられたと言われています。この琵琶葉湯は京都烏丸を発祥として全国に広まり、江戸の地では庶民の夏の飲み物として重宝されたようです。