ツリバナ、吊り花 (Euonymus oxyphyllus )

北海道から九州まで日本全国の山地に生える落葉低木。花や実がぶら下がってできることからツリバナと呼ばれる。 
  ・新しい枝は緑色だが、歳月を経るに従って紫がかった茶色となる。 
  ・5月ごろに黄緑色の花を咲かせる。小さな五弁花であまり美しいとはいえないが、釣り下がる様子には話題性がある。 
  ・9月~11月にできる実は球形で直径1センチほど。花同様、枝先にできる。こちらは朱色でよく目立つ上、時が経つと五つに割れ、内部がよく見えるようになる。形は違うもののマユミやニシキギに似る。 
  ・秋の紅葉も美しいが、地方によっては赤くならず黄色に黄葉する。葉が散った後も実が残るため、冬の寂しい庭では珍重される。 
  【育て方のポイント】 
・元来は庭木に使われるものではなかったが、山間の風情を出すために雑木の庭に使われるようになった。病害虫に強く、土質を選ばず丈夫に育つため、最近ではショッピングモールなどにも植栽されている。 
  ・乾燥地は苦手であり、適度な湿気を好む。直射日光の当たる場所よりも半日陰程度の場所に植えるのがよい。